解決事例

【解決事例】試用期間中の問題社員が退職し、解決できた事例

相談内容(相談前の状況)

 試用期間を設定し、従業員を採用したが、健康不良による遅刻や早退、欠勤があり、また、業務中にも居眠り等をすることもあった。会社としては、解雇も検討しているが、その対応方法がわからない。

対応内容

 解雇のリスクを具体的に説明し、必ず法的に認められるわけではないこと、また、紛争・訴訟に発展する可能性が高いことを説明し、解雇ではなく、解雇以外の選択肢(退職)を提案した。

 この際、本人に対して、指導・注意を繰り返すこと、また、問題行動が起こった場合、記録をとるようにアドバイスした。

 対象社員も、問題行為を自ら認識することができ、健康不良を理解したため、自ら退職を申し出ることになった。

対応後の状況

①解雇ではなく、従業員の意思に基づく退職手続を取ることができ、具体的な紛争・訴訟を回避できた。

②従業員の自発的な退職であるため、特に金銭の支払も不要であった。

③問題社員対応が長期化することもなく、2~3週間で解決できた。

担当弁護士からコメント

 問題社員(モンスター社員)への対応について、会社(経営者)からすると、解雇したいという思いもあるかもしれませんが、解雇を選択すると、紛争・訴訟に発展し、予測できない重大なリスクが生じることもあります。

 そのため、解雇は最終手段であることを理解し、解雇以外の選択肢を模索することも大切です。

 問題社員(モンスター社員)への対応がはじめての経営者や担当者の方も多く、どうしたらいいか分からないことがある場合、外部の専門家(弁護士等)の意見を確認することによって、冷静に、かつ、客観的に対応することも可能です。

 顧問契約サービスを利用していれば、日常的に発生する労働・人事問題にも、迅速に、かつ、柔軟に対応が可能ですので、労務・人事問題への対応は、是非、顧問契約サービスを利用ください。